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GⅠレース追い切り後の馬体重発表←コレちゃんと計ってる?

競馬情報

2008年秋から前売りで馬券を購入するファンに検討材料のひとつとして始まった
「GⅠレース 追い切り後の馬体重発表」だが、
この追い切り後に発表された馬体重とレース当日の馬体重に差がありすぎることがある。

「コレちゃんと計ってんのか?」と、気になったので調べてみた。

2017年全GⅠレースの追い切り後に発表された馬体重と
当日の馬体重の差が1番大きかった馬を以下に掲載します。

フェブラリーS 16㌔減 秋華賞 16㌔減
大阪杯 18㌔減 菊花賞 8㌔減
桜花賞 14㌔減 天皇賞(秋) 22㌔減
皐月賞 12㌔減 エリザベス女王杯 12㌔減
天皇賞(春) 12㌔減 マイルチャンピオンS 16㌔減
NHKマイルC 12㌔減 ジャパンカップ 20㌔減
ヴィクトリアM 20㌔減 チャンピオンズC 16㌔減
オークス 16㌔減 阪神JF 10㌔減
ダービー 20㌔減 朝日杯FS 8㌔減
安田記念 14㌔減 有馬記念 16㌔減
宝塚記念 14㌔減 ホープフルS 12㌔減
スプリンターズS 22㌔減    

これを見てどう感じるかは人それぞれだと思うが、
自分は「ちょっと酷くない?」と思ってしまった。

馬の体重は人間の体重と比べればそれは大きく変動するものだろうけど、
調教後に計ってレースまでたった3~4日で20㌔も減るものだろうか?
過去にはレース当日発表される馬体重と比べて±30㌔を超える馬もいた。

そこで計量の仕方を調べてみると、かなり適当にやってることが分かった。

まずこの馬体重、これは調教師の申告制となっているらしい。
つまりJRAが責任を持って計量し、正確な馬体重を発表している訳ではないってこと。

更に、実際に調教師が計量するのはトレセンにある体重計で計量するのだが
この体重計にも問題があることが分かった。
メンテナンスが悪く、砂や馬糞が溜まった状態の中でも計量するためかなり不正確

また計量の仕方が様々で、例えば調教用の馬装を装着したまま計量したり、
鞍を乗せたまま計量したり、時には騎乗者を乗せたまま計量し、
馬装や騎乗者の重量を差し引いて申告するようなこともあるらしい。

そこで以上のことを踏まえて調べてみると、20㌔減とか大きい数字を記録した馬は、
毎回20㌔減ぐらいで出てくることが分かった。
これはまさに調教師の計量の仕方の違いによるものだと思う。
確かに長距離輸送で大幅に減る馬もいるが、
いずれにしても現状の申告制では不正確なのも確か。

ファンのために発表するならより正確な方が良いはず。
「馬体重なんか気にしないよ」って人は別にいいけど、
「前売りで馬券を購入するファンに検討材料のひとつとして始めた」のなら
責任もって正確なものを発表するべきだと思う。

レース前の装鞍所で行う計量のように、
トレセンでもきちんとメンテナンスされた体重計を使い、
JRA職員立ち会いのもと計量するように改善されるのが望ましいと思います。